Q1: ご自身のキャリアとICMGに入社した経緯について教えてください。
2009年にICMGに入社しました。当時、ICMGはまだ30人規模の会社で、「知的資本経営」という考え方に強く惹かれたのが入社のきっかけでした。前職では経営企画・財務関連の仕事をしており、企業の成長の鍵となる要素や、組織運営の難しさを間近で見てきました。その経験から、「人や組織の在り方が、企業の成功や失敗を大きく左右する」と感じるようになり、経営をより多角的に見る仕事に携わりたいと思ったのです。
ICMGの面接で話を聞いたとき、「会社を、売上や利益といった単なる財務指標のみで評価するのではなく、無形資産や知的資本を重視するアプローチが面白い」と直感的に感じました。ちょうど会社が成長フェーズにあり、多様なプロジェクトに関われる環境でがあることも魅力でした。

Q2: ICMGでのキャリアの中で、どのようなプロジェクトを手がけてきましたか?
入社当初は、M&Aのデューデリジェンスや事業戦略策定など、比較的カッチリとしたプロジェクトに関わっていました。その後、企業の組織変革や新規事業創出の案件にも関わるようになり、次第に組織設計や企業の成長戦略全般をサポートする役割へとシフトしていきました。
ICMGのプロジェクトは、単に戦略を策定するだけでは終わらず、「どう実行するか」まで踏み込むのが特徴です。特に、新規事業の立ち上げやM&A後の統合プロセス(PMI)では、単に計画を作るだけでなく、「どうすれば実際に社内で動くのか?」という視点を持って、組織のマネジメントやオペレーション改善に深く関わります。
また、単発の支援ではなく、長期的に企業と伴走するケースが多いのも特徴です。例えば、ある企業の新規事業立ち上げを支援した後、最初は新規事業の立ち上げ支援でしたが、その後、組織改革や現場のオペレーション改善など、多角的に支援を行いました。このように、経営のパートナーとして長期的な関係を築きながら、企業の成長を支援できる点にやりがいを感じています。
Q3: ICMGでの働き方の特徴や、他のコンサルティングファームとの違いは?
ICMGの特徴は「個人商店の集合体ではなく、チームで動くカルチャーが根付いていること」です。
コンサルティング業界では、個人の専門性やスキルに依存するケースも多いですが、ICMGでは異なるバックグラウンドのメンバーが協力し、クライアントの課題に多角的にアプローチするスタイルを取っています。例えば、あるプロジェクトでは戦略策定と組織改革を同時に進めることもあり、そのためには社内の異なる専門性を持つメンバーが連携しながら進めることが求められます。
また、「放り込まれ型の成長機会」が多いのも特徴です。ICMGでは若手のうちから大企業のトップマネジメントと直接やり取りする機会が多く、最初からストレッチした環境で経験を積めます。これは、単に調査や資料作成をするだけでなく、「どう経営者と対話し、意思決定をサポートするか」という視点が求められるため、実践的な成長ができる環境です。

Q4: 今後のキャリアにおいて、挑戦したいことは何ですか?
「企業の知的資本を活かしたM&Aや組織変革を推進すること」に注力したいと考えています。
一般的なM&Aでは、ビジネスのシナジーを重視しますが、ICMGでは「知的資本との掛け算」を重視しています。同じ業界内の企業でも、持っている組織文化や人材の特徴は異なります。単に財務的な合理性だけではなく、「どうすれば買収後に新しい価値を生み出せるか」を考え、知的資本を活用したM&Aのアプローチを深化させたいと考えています。
また、クロスボーダーM&Aや、異業種間の協業による新規事業創出など、これまで以上に「企業を超えた価値創造」に取り組みたいと考えています。日本企業がグローバル市場で成長していくためには、単なる買収ではなく、異なる文化や考え方を融合させるプロセスが重要になります。そうした取り組みを支援し、新たな価値を生み出していくことに挑戦していきたいです。
Q5: ICMGで働くことに興味がある方へのメッセージをお願いします。
ICMGは、単なるコンサルティング会社ではありません。ここでは、企業の未来をともに創る「共創」の場があります。本質的な課題に挑み、組織や事業のあり方そのものを変えていく。その醍醐味を味わえる環境です。
私たちが向き合うのは、単なる戦略立案ではなく、企業が「何を目指し、なぜ存在するのか?」という根本的な問い。戦略を磨くことも大事ですが、どんなに優れた戦略でも、組織がそのパーパスを正しく理解しなければ、動きません。だからこそ、ICMGでは、経営者と真正面から向き合い、組織の本質的な変革を促していきます。
ここでは、抽象的な議論と具体的な実行を行き来しながら、企業の未来を切り拓く力が求められます。ひとつの領域に閉じこもるのではなく、幅広いテーマに挑戦し、知的資本を掛け合わせ、新たな可能性を生み出していく。経営者と深く対話し、企業の変革をリードする。そのダイナミズムを楽しめる人には、ICMGほど刺激的な環境はないでしょう。
「コンサルタント」という枠にとらわれない、自らのスタイルを築きたい。自分自身の軸を持ち、本気で企業と向き合い、新たな価値を生み出したい。そんな情熱を持った方と、一緒に未来を創っていきたいと思っています。