Stories of ICMG Group

飲⾷店と⾷品⼯場のマッチングによる飲⾷業界の課題解決

Share this story

https://cdn.sanity.io/images/e9cahbx5/production/a788d7de83f85e70d60441e4f0374a44508c3c5c-579x434.jpg
「共創の会ランチセッション」は、Future Center Tokyo に参画しているトップマネジメントやリーダーの皆さんがランチタイムに集い、各社の取組みや、社会的に関⼼度の⾼いトピックについてプレゼンテーションをいただき、意⾒交換をする機会です。
今回は、株式会社シコメルフードテック 代表取締役 ⻄原直良さんをお迎えし、「飲⾷店と⾷品⼯場のマッチングによる、飲⾷業界の課題解決」をテーマにスピーチいただきました。また、キーノートスピーチを通して、ランチセッション参加者とのディスカッションも紹介していきたいと思います。

<飲食・食品業界の課題とその構造>

私たちは飲⾷・⾷品業界の課題として1.アナログな受発注 2.飲⾷店の経営環境 3.業界全体の労働環境の3つをあげています。1点目の受発注は未だ、ほとんどがアナログで⾏われていて、⼈為的なミスや⾮効率な受発注作業といった課題があります。2点目、新型コロナウィルス感染症の流行の影響で顕著になったのが、飲⾷店の経営環境に関することです。もともとの営業利益が5~10%と少ない業界にも関わらず、売り上げが5~10%下がるような事象が起きるとほとんどの店が⾚字に陥ってしまうのです。経営が効率化されていない、薄利、競争が激しすぎることが理由です。3点目は、業界全体が、劣悪な環境での長時間労働により離職率が高く、これは20年前に私がこの業界で商いを始めてからずっと変わっていません。飲⾷・⾷品業界は雇用が定着しないことから深刻な⼈⼿不⾜に陥っています。

<シコメルフードテックが目指す世界>

僕たちが実現していきたい世界が3つあります。1つ⽬は「マッチングによる仕込みDX」です。仕込みを外部化することで、仕込みをしたいレストランやフード業界の⽅と私たちの連携⼯場をダイレクトマッチングさせます。そうすることで、レストランで仕込みがいらない経営ができます。仕込み作業が1つの店舗で1~2 ⼈、5~6時間あったところを、私たちが介在することでその時間をなくしましょうということです。
2つ⽬が「フード業界全体のマネタイズポイント確⽴」です。店舗での仕込み作業をなくす(外部化する)ことで、調理面積が縮小でき店舗の賃料(固定費)と、仕込みにかかっていた人権費(固定費)が圧縮され、仕込み商品購入費(原価=変動費)に転換できる為、飲食店の経営を柔軟にすることができます。
3つ⽬は「飲⾷店、⼯場の受発注データ分析」です。シコメルのアプリには、無料で誰でも使えて、受発注できる機能があります。そのデータを解析し、私たちが、その飲⾷店や施設に対して経営の効率化プランを図ったり、⾃動発注システムを作ったりします。これはフードロスの改善にも繋がります。
このような活動を通して業界に貢献し、もっと飲⾷業界で働きたい、料理⼈を⽬指したい、⾷品会社を経営したいという若⼿の⼈がどんどん参⼊してくれるような社会のインフラを提供する会社になれるように頑張っていきます。

<参加者によるフリーディスカッション>

参加者: レシピの公開は、飲⾷店にとってみるとナイーブな部分になるのではないかと感じました。レシピを公開してもらうにあたって何か難しさはあったのでしょうか。
⻄原:どういう飲食店であれ、多少なりともコロナ禍の影響があり、通販やウーバーイーツを始めたという飲食店が増えたことが追い風にはなりました。
秘伝のレシピ等がある場合は、僕たちもそのレシピを知りたいのではなく、経営効率化をはかりたいという目的があるので、最後のスパイスはお店で⾜してくださいとか、基礎となる所の仕込みを8割だけ⾏いますといった提案をさせていただいています。
参加者:シコメルのサービスは飲⾷業の参⼊障壁を下げる効果があると思うのですが、将来のビジョンとして、⼩売業をご⾃⾝でやることはスコープに⼊っていますか、もしくはB to C はスコープに⼊っているのですか?
⻄原:現時点で具体的な計画はないですが、投資家の皆さんや先生などにアドバイスと知見をお借りし、検討したいなと思っております。
参加者:シコメルは、⽇本中の美味しいレシピがほぼ分かっているという、そういう稀有な存在ですよね。そうすると「全国の美味しいレシピがここに⾏けば必ず⾷べられる」という店を展開しようと思ったら、⽐較的有利な場所にいますよね。そんなレストランもひょっとして作ってしまうのかなと思ったのですが、いかがでしょうか。
⻄原:勘のいい飲⾷経営者であれば、シコメルストアだけでレストランが経営できるようには必ずなると思います。
今回は、シコメルフードテックの取り組む飲食・食品業界の課題解決についてお話いただき、参加者からは今までにないサービスに対する質問が飛び交いました。
共創の会ランチセッションおよびFuture Center Tokyo では、今後もゲストをお招きし、参加者の皆様とのセッションを重ねながら、社会課題解決のための共創の場を提供して参ります。
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先 ICMG Group Group Marketing Department Call:+810368122511 Email:hello@icmggroup.com Website: https://icmggroup.com
About ICMG Group
ICMG Group is a business co-creation partner for Japanese companies that delivers solid results through co-creation with diverse stakeholders by visualizing the invisible value of a company's intellectual capital that does not appear on the balance sheet.
For more than 25 years since its establishment, the Group has been providing services in Tokyo, Singapore, Bangalore, Abu Dhabi, Nairobi, San Francisco, Shanghai, and Stockholm, including intellectual capital evaluation, which is the source of corporate value, strategy development based on such evaluation, execution, leadership development, business investment, venture capital We are committed to creating results for Japanese companies by co-creating with our clients in a comprehensive manner, including M&A, UI/UX design, engineering, recruiting, and the establishment and management of joint ventures.
We have also established a joint venture in Singapore with Tokyo Electric Power Company and Chubu Electric Power Company to invest in renewable energy and next-generation infrastructure, and have entered into a partnership with the United Nations UNDP on SDG innovation. In venture capital, we have co-invested in India with top global VC firms such as Sequoia Capital, Google, and Tiger Global Management, etc. In 2023, ICMG Digital will accelerate innovation in society by connecting the paths and visions of the management of Japan's largest companies with the power of digital technology. ICMG Digital, which will accelerate innovation in society by connecting the paths and visions of the management of Japan's largest companies with the power of digital technology.
The core value of the ICMG Group, which has created such diverse value, lies in its Intellectual Capital Management, which has always visualized the invisible value of companies and organizations, envisioned their future vision (Purpose), and realized their value creation.

Share this story

Imagine. Innovate. Interact. Connect to Co-Create.

Becoming innovation partners to co-create the future